アフィリエイトの税金
このページは、アフィリエイトとはちょっと話がそれます。ご興味がある方だけどうぞ。
最近、当サイトの姉妹サイトを買いたいという方がいらっしゃいました。
売る売らないは別にして、すごく嬉しかったです。でも、突然のお話でしたので、戸惑ってしまいました。
売る気はあるかないかとお尋ねでいらっしゃったのですが、まるで考えていませんでしたので、それは、買って頂ける額によって考えますとお答えしました。
それでは、概算を出すから考えてくださいとおっしゃるので、その概算をお待ちしました。さあ大変です。頭の中の損得計算機がカチカチと猛スピードで動き始めました。その間に、もしもサイトを売った場合の税金はどうなるのだろう?という疑問も持ち上がりました。売るのはいいけど、税金でほとんど持ってかれたんじゃ意味ないし・・ということで、
さっそく、国税庁で調べてみました。
まずは、タックスアンサー(税金相談)という項目が気になったので、そちらのページへ。すると、税金の種別ごとになっています。そこで、譲渡所得という項目が目に付きました。譲渡所得とは、資産の譲渡による所得とありました。また、譲渡所得の対象となる資産とは、土地、借地権、建物、船舶、機械器具、漁業権、取引慣行のある借家権、ゴルフ会員権、特許権、著作権、鉱業権、土石(砂)、特定の有価証券、 書画、骨とう、宝石などが含まれます。(なお、貸付金や売掛金などの金銭債権は除かれます。)とありました。しかし、そのどれに当たるのか私には判断が付きません。それで、近くの税務署に聞いてみることにしました。すると、税務署でもはじめてのケースで分からず、国税庁に問い合わせて、後日回答しますとのことでした。
その後、1ヶ月近く経った頃に、回答を頂きました。最初は、譲渡所得の内、サイト売却は著作権の売却に当たると思っていました。しかし、税務署の回答は違っていました。
私の場合は、ドメインの売却に当たるので、譲渡所得の内、などに当たるということでした。いずれにしても、サイト売却は譲渡所得による税金であるということで、細かい試算に入りました。
1.サイト譲渡時の所得税試算
・総合課税である。(譲渡所得の金額を事業所得や給与所得などの、
他の所得の金額と合計し、一般の累進税率によって税額を計算する。)
・譲渡所得=資産の売却金額−譲渡費用
・譲渡所得には、長期譲渡所得と短期譲渡所得がある。
長期譲渡所得となるのは、所有期間が5年を超えている場合です。
短期譲渡所得となるのは、所有期間が5年以内の場合です。 |
2.試算例
●長期譲渡所得の例:売却額1000万、譲渡費用0円、ドメイン所有6年
課税対象額=(売却額−特別控除50万円)×50%(二分の一課税)
ゆえに、課税対象額=(1000万円−50万円)×50%=475万円
最終的な課税額は、国税庁タックスアンサーの所得税の税率より、
課税所得税額=475万円×税率20%−控除額33万円=62万円
となります。1000万円で売った場合は、約60万円の税金ということです。
●短期譲渡所得の例:売却額1000万、譲渡費用0円、ドメイン所有5年
課税対象額=売却額−特別控除50万円
ゆえに、課税対象額=1000万円−50万円=950万円
最終的な課税額は、国税庁タックスアンサーの所得税の税率より、
課税所得税額=950万円×税率30%−控除額123万円=162万円
となります。1000万円で売った場合は、約160万円の税金ということです。
このように、長期なのか、短期なのかによって、税金に大きな差が出てきます。
だから、最低でも5年を超える期間の運営後に売却がお得です。
結局、サイト売却の話はどうなったのかと言いますと、断念することにしました。
提示頂いた額と私が考えていた額に大きな差があったことと、まだまだそのサイトでやるべきことをやってない。むしろ、今からいろんなことをやって行きたいと思っている時でした。そんなこんなで非常に迷いましたが、今回はお断りさせて頂くことにしました。
この件では、税金の知識や、自サイトの価値を改めて考え直すきっかけになりました。
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